洋画『テッド・バンディ』 仮面を被った悪魔
シングルマザーのリズは、バーで出会ったテッドと運命的な恋に落ちる。
容姿端麗で人当たりの良い彼は、リズの娘のモリーともすぐに打ち解けた。
ほどなくして、リズとテッドは結婚の約束を交わす。
だがその矢先、テッドは女性誘拐の容疑をかけられ逮捕。
さらには、連続殺人の容疑者となり指名手配されてしまう。
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テッド・バンディとは、1970年代に世間を震撼させた、シリアルキラーの語源となった人物。
描かれるのは実際にあった事件ですが、この記事はあくまでサスペンス映画として鑑賞した感想です。
このお話、不思議に思うことが幾つかあったんですよね。
特にリズに対して。
まず、テッドが警察に目をつけられるようになったキッカケである、最初の通報者がリズだったこと。
彼女はどうして恋人を疑ったんだろう。
指名手配犯の似顔絵が、ほんの少し彼に似ているような気がした。
理由これだけなんです。
「何かを察したんでしょ?」とか「女の勘」とか言われちゃそこまでなんですが、それにしても突然で、リズが何かに気づくような様子を見つけることができませんでした。
と言うのも、こちら側は“テッド•バンディ”を知っているから先入観を持ってしまうけど、映画の中での彼はただひたすらハンサムで感じの良い人としか描かれていませんから、彼を疑い始める出来事って無かったと思います。
しかもその後リズは「私のせいで彼は容疑者になってしまった」と罪悪感に駆られるんですが、これでは彼女の行動に尚更疑問を抱いてしまいます。
あと、警察からテッドが殺害したとする<頭部を欠損した被害者の写真>を渡された時の反応も引っかかってしまって。
その写真を見たリズはテッドに「彼女(被害者)の頭に何をしたの!」と詰め寄りますが、この聞き方も何か妙じゃないですか?
それ聞いてどうするの?と思うんですよ。
私だったら、やっと言葉を絞り出せても「どうしてこんなことをしたの?」「本当にあなたがやったの?」じゃないかなぁ。
だから私は、リズは犯行に関して何か知っているか、思い当たることがあるのではと思ったんです。
遺体を隠した場所に心当たりがあるとか、もしくは片棒を担いでいるとか。
この映画は「こんな身近に凶悪犯が潜んでいるなんて!」という恐怖を見るものだと思うんですが、私は何よりもリズに対してモヤモヤしちゃいました(^◇^;)
他の人には、リズはどう見えるんだろうなぁ。
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