映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

怖いもの見たさの実写版『約束のネバーランド』

孤児院グレイス=フィールドハウスで幸せに暮らす子ども達。
しかし施設の本当の姿は、食用児を飼育する農園だった。

里親の元へ巣立ったと思っていた子ども達が、実は鬼に食用として出荷されていると知ってしまった主人公エマ。
エマはハウスの仲間を守るため、農園からの脱獄計画を開始する。




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アニメ版でハマった作品だったので劇場版も気にはなっていたのですが、如何せん実写化は躊躇うものがありませんか?(;´∀`)

私が一番ネックに感じていたのは年齢の設定で、出荷の年齢が12歳から16歳に引き上げられていること。
個人的にこの物語は小さい子ども達がいかに大人を欺くかがミソだと考えているので、16歳ではイマイチ驚異さに欠けると思うんですよ。

けれども見ずにあれこれ言うのはよろしくないので、恐る恐る見てみることにしました。




ストーリーの流れに関しては一部を除いて大きく改変された点はなく、むしろ非常に忠実。
実写化って物によっては原作の名前だけ借りて全く別物に作り変えてしまう作品もあるけれど、この約ネバはそんなことはなく丁寧に描いている印象でした。
イザベラ役の北川景子さんやクローネ役の渡辺直美さんも、きちんと元のキャラを解釈して役作りをされているように感じましたね。
正直雰囲気はとっても良い!




・・・だがしかし!!


ストーリーが原作通りであればあるほど、子どもが子どもでないことがおかしくなっちゃうんですよ!


元々10歳そこらの子が言っていたセリフを16歳の子が言うのでは見え方が偉い違いで、何だか変にお子ちゃま感が出ちゃいます。
最初に気になっていた知能レベルの差異よりも、年齢の割に子どもっぽいという違和感の方が強かったですね。
演技力抜群な子役さんもたくさんいますから、元の設定通りにやってくれたら何も問題なかったのになぁ。



実写化を全否定する訳でもないし、必要あらば設定を微調整することもあって良いと思う私ですが、やっぱり物語の肝・要・ミソを弄ってしまうと辻褄が合わなくなると切に感じる作品でした。



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