洋画『マッド・ダディ』 パパママだって完璧じゃない
ある日、各地で親が我が子を死亡させる事件が多発。
カーリーの通う学校では、殺意に満ちた保護者達が「うちの子を出せ!」と押し寄せていた。
殺戮現場となった学校から何とか脱出したカーリーだったが、事件を聞いた父親ブレントも家に向かっていた…。
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とにかく世のパパやママが、何が何でも自分の子どもを始末したくて仕方ない衝動に支配されちゃうんです。
学校は血の海。
しかしその殺戮シーンが、まぁ暢気なBGMと共にお届けされます。
むしろ冒頭にある僅かな日常パートの方がホラー感があって、凄く張り詰めた空気なんですよね。
ニュースでは「子どもが心配なのは分かるけれど、今は決して近付かないように」と警告されます。
おそらく親達も最初は自分の子を守ろうとしてたんですが、我が子を見るとふとスイッチが入っちゃうんです。
ブレントに至ってはもう恨み辛みを通り越して、夫婦協力し合ってゲームのように子どもを追い詰めます。
カーリーのボーイフレンド・デーモンも自分の親から命からがら逃げて助けに来ますが、ブレントと揉み合いになってボコボコのズタズタに(゚д゚)
高校生にして体を張って彼女を守ろうとしてくれるなんて、めちゃくちゃカッコイイじゃないですか!
自分だって親に傷つけられてショックを受けてるのに!
でもカッコイイんだけど、いくらぶん殴られても二階から落っことされても立ち上がってきて、逆にどうして生きてるのか怖かった(笑)
何故こんなことになったかって、別におかしなウイルスや病気が原因じゃないんです。
日頃親が抱えている不満や我慢していること、「この子さえ居なければ」という思いが爆発した結果なんですよね。
日常パートよりも殺戮シーンのBGMが愉快だったのも、このストレスが発散されているのを表しているのかなぁ。
きっと現実でも子どもに「コンニャロー!」と思ったことある親御さんってたくさんいると思うんですよ。
子育てや家族の在り方なんて絶対教科書どおりにはいかないし、でも外野からはあーだこーだ言われるし。
しかも子どもが思春期反抗期になれば、親の努力を余所に煙たがられたり。
この映画は超極端ですけど、根底はどの家庭にも潜んでるものなんじゃないでしょうかね。
もっとお父さんお母さんを大事にしないと、大変なことになっちゃうかも!?
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