邦画『娼年』 神秘的とは言っても動揺を隠しきれない迫真の演技
「女なんてつまらない」と言ったリョウに、ボーイズクラブのオーナー御堂静香は娼夫の仕事を持ちかける。
何事にも興味を持てなかったリョウだが、性を通して人が表に出さない悩みに触れ、この仕事に魅力を感じるようになる。
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CMを見てからずっと気になっていた作品なんですが、内容が内容なだけに見るのを躊躇っていた作品です。
でも松坂桃李さんへの興味が抑えられなくてッ!!(再生ボタンポチィ!)
松坂桃李さんは『侍戦隊シンケンジャー』で知った役者さんですが、今となっては超演技派な実力派俳優さんですよね。
それでも気取らなくて、良い意味で“普通の人”という印象も消えることなく好感があります。
なので映画の初っ端から予想を遙かに越えた濡れ場に、ただひたすら動揺してしまいました。
原作を読んでいない私が言うのも説得力皆無ですが、この映画、物語を楽しむには絶対に原作を読んだ方が良いです。
その人の人間性に触れる手段が"性"であるという、あくまでヒューマンドラマなので、きちんとお客さんのバックグラウンドを知れた方がリョウの目線により近付けるだろうと思いました。
映画では都合上カットされている部分も多いですからね。
そのおかげで映画はベッドシーンがすんごい多いです。
むしろ9割くらい濡れ場ですΣ( ̄□ ̄ノ)ノ
しかもよくある軽いボディタッチからシーン切り替わって事後、なんてもんじゃない。
え、これ見ていいの!?と困惑するレベルのお行為が繰り広げられます。
R18はとっくに過ぎている私ですが、何だかいけないことをしているような居たたまれない気持ちに…。
個人的に松坂桃李さんは強いて言うなら可愛い系だと思っていたのもあって、あんな荒々しい姿にずっとこんな顔(゚д゚ )で見てました(笑)
というか松坂桃李さんなのは分かってるんだけど、松坂桃李さんには思えないというバグが起きてました。
そのぐらいの熱演。
だけどこういうテーマってどうしても恥じらいがあったりタブー視されてしまいますけど、本当はとても身近なことなんですよね。
見る前はかなり躊躇していましたが、実は凄く日々の生活に寄り添った物語なんだと感じました。
きっとこの作品を見たことで勇気づけられたり、胸のつかえが下りるような人もいるはず。
メグミの立場は切なかったなぁ。
リョウ目線では傷付く酷い言葉を放ってますが、自分の好きな人の職業がコールボーイって、いくら本人が誇りを持ってやっていて必要とされる仕事だったとしても受け入れられない人も多いと思いますよ。
お客さんとしてリョウを呼ぶシーンには、胸を締め付けられるような気持ちでした。
メグミ役の桜井ユキさんは『G線上のあなたと私』で見ていたので、あられもない姿にまたしても驚愕。
改めて、役者さんて凄い…。
気軽に見れる作品ではないかもしれないけど、勇気を出して見て良かったです。
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