洋画『ヤング≒アダルト』 自尊心≒劣等感
都会の高層マンションに暮らす、小説家のメイビス。
しかし連載は打ち切りになり、最終話の執筆に取り掛かった。
そこへ昔の恋人バディから、赤ちゃんの誕生パーティへの招待メールが届く。
これをバディとヨリを戻すチャンスと考えたメイビスは、生まれ育った田舎町へ車を走らせる。
↑Amazonリンク
こう言っちゃ悪いんですが、メイビスめっちゃだらしない(;^ω^)
部屋はとっ散らかってるし、コーラをラッパ飲みしてゲップをぶっ放すし、プリンターがインク切れしたらカートリッジに唾液を垂らして印刷しようとするし。←というかそんな方法あるの!?
かわいいかわいいポメラニアンのドルチェを飼っているんですが、そのドルチェがニコニコ駆け寄っても放ったらかしなんですよ(# ゚Д゚)
でもメイビスは抜毛症もあったり、まだ冒頭ではどんな過去があるのか語られませんが、心の疲れが生活に出ちゃっているようです。
そこへバディからのメールが届いたことで「求められてる」と感じて火がついてしまうんですよね。
メイビスの頭の中は物凄く自分本位で、全く周りが見えていなくて、申し訳ないけど気味が悪かった。
自分に自信があるような大口を叩いているんだけど、実は劣等感の裏返しでマウント取ってるだけみたいな。
こういう人とはどんな顔で話を聞いたら良いものか非常に悩みます。
下手な態度を取ってしまったら、哀れんでいるように思わせて自尊心を傷つけちゃうかもしれないし。
地元へ帰ったメイビスはバーでばったり同級生のマットに会うんですが、彼の忠告も聞きゃしないんです。
「バディは家庭に疲れて、私に助けを求めているんだわ」と使命感に燃えて、勝負服を買ってネイルサロンにも行って…。
本人は恋する乙女のようにとってもウキウキしてるんだけど、こっちは応援する気なんて起きないし、むしろ寒気がしてくる感じ(;´Д`)
あまりに強引なのでこのまま本当に不倫劇に突入しちゃうのか!?とヒヤヒヤしたけれど、でもバディには全くそんな気なかったんです。当たり前だけど。
バディは奥さんにベタ惚れだし、赤ちゃんにもデレデレ。
バディにきっぱり好意を拒否されると、メイビスは案の定プライドずたずたになって大変なことになっちゃいます。
自分が優位に立ちたいからなのか口を開けば人を貶したがる人がいますけど、「どうして自分ばかり不運なんだ」と考えて幸せの感度が鈍くなってる人は苦しいだろうなと同情してしまいます。
メイビスも辛い過去があって捻くれてしまったのかもしれないけど、他人を蹴落としたところで自分が前向きにならなきゃ荒んだ心は癒えないし、満たされないと思いますからね。
物語の最後はマットなど味方してくれる存在に気がついて、"過去とサヨナラして新しい道を行く"ってな感じで締めくくられますが…ぶっちゃけメイビスが一人大暴れして引っ掻き回しただけじゃ(゚д゚)
メイビスだって辛かっただろうけど、あっちこっちで人に嫌な思いをさせたのは変わらないし。
自信がついたのは良いけど、反省もしてー!?(笑)
↑楽天リンク