映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

洋画『チア・アップ!』 50年越しの夢

静かに余生を送ろうと、シニアタウンに引っ越してきたマーサ。
しかし理想は裏切られ、お節介な隣人シェリルに纏わり付かれることになってしまった。

シェリルの押しに負けて一杯付き合うと、マーサは「若い頃はチアリーダーを目指していた」と打ち明ける。
それを聞いたシェリルはマーサを焚き付けてチアリーディングクラブを結成し、地元大会の出場を目指すことに。




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シニアタウンの住民達で結成したチアクラブの平均年齢はなんと72歳(゚ロ゚)

しかし皆チアは初めて。
踊るどころか腕を上げるのもやっとな様子に、シニアタウンの管理局から「年齢に見合った活動を」と猛反対されてしまいます。

さらに家族からは「ばあさんのミニスカートなんて誰が見たいんだ」「チアリーダーなんて低俗な」とかなんたらかんたら…。
私もダンスをやりたかったけど、両親に「あんたには無理」と言われた経験があるので他人事とは思えませんでしたorz


しかしおばちゃま達は冷ややかな言葉も何のその、皆で集まって練習するのは楽しい!踊りたい!と頑張ります。
その笑顔がめちゃくちゃ素敵で、パワーが溢れてるんですよね。




マーサは若い頃、やっと合格したチアのオーディションを不意にしてしまった過去があるんですよ。
その夢を、70歳を過ぎてから再始動させるって純粋に凄いですよね。

いや本当に、夢を持ったり何かを頑張るってとっても素晴らしいことなのに、
周りがケチつけるってなんなのー!(゚д゚)





この作品は“お年寄りがチアリーディング!?”というインパクトだけでなくて、それぞれの家庭の違いが見えるのも興味深いところです。

妻は家を留守にするなと縛り付ける夫とか、過保護で親の自由を奪っている息子とか、何歳になっても奥さん大好きで応援してくれている旦那さんとか。

やっぱり仲睦まじいご夫婦、家庭はこちらも幸せを分けてもらえる気がしますなぁ( ´∀`)





そして年を取ってくると身近になる、死のお話。
私初めて知ったんですが、遺灰を花火にして打ち上げる「花火葬」なるものがあるんですね(゚ロ゚)
いかにも海外チックだと思いましたが、日本でもあるのかしら。
最後に一花咲かせましょう!という人には、正に文字通りでぴったりなのかもしれません。


マーサもそうだったんだろうなぁ。
ずっと気難しそうな雰囲気だったのが、仲間ができてからは表情が明るくなって、チームがかけがえのない存在になっていったのが感動でした。

皆につられて自然と笑顔になれる映画です。



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