洋画『サンズ・オブ・ザ・デッド』 孤独を癒したのはゾンビだった…?
ゾンビ街から脱出したモリーと恋人ニックは、友人が待つ飛行場を目指していた。
しかし車が砂に嵌り動けなくなっている所をゾンビに襲われ、ニックは敢え無く帰らぬ人に。
50km以上の道のりを独り、歩いて進むことになったモリー。
食料も体力も底を尽きそうになった時、彼女を支えたのは…。
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ゾンビ映画にも色々あるのね~!と新鮮な気持ちになったこの作品。
なんにも無い砂漠で、暑いし疲れたし、ヘロヘロになりながらコカインで気を紛らしているモリー。
そこへ、ニックを襲った後もしつこく追っかけてくるゾンビが一体。
そう、一体だけなんですよ。
ゾンビはモリーの歩く速さに追い付けないので、後追いみたいな状態で砂漠を進んでいます。
めちゃくちゃ気持ち悪いけど、攻撃される訳ではないという。
そういえば他のゾンビ映画って、群れになってゾンビが押し寄せてくるシーンが多くないですか?
でも思い返してみると動きものっそりだし、知能レベルも低いし、数の暴力とウイルス感染の恐怖がなければ実はそんなに怖くないのかもしれない。
とは言え、ニックが食われるシーンは妙にグロさを拘っている気がしましたけどね!(゚д゚)
モリーは段々とゾンビに愛着がわいて放っておけない存在になり、名前まで付けちゃって完全にペット(笑)
名前はド下ネタなので書くのは止めときますけど(^.^;
恐怖よりも孤独の方が辛さが勝るってことなんでしょうな。
多分迫力あるアクションとか劇的なスリルを味わいたい人にとっては「ナニコレェ…」かもしれませんが、ギャグ映画なようでもモリーの反省と成長みたいな描写もあるんですよね。
モリーは自分の未熟さが故に子どもを姉に託した過去があり、ずっと心の底で悩みながら自責の念に駆られていたんです。
独り砂漠を歩きながら我が子を思い浮かべ、次第に子どもとの再会を胸に生きる希望を持つようになります。
ただこの極限状態においてちょいちょい性的搾取ともとれるようなシーンがあって、私は映画の中の出来事として見たけれど、中には気分悪い人もいると思う。
深いのか浅いのか…。
エンディングは賛否両論(いや最初から最後までかw)あると思うけど、B級映画として面白かった(゚∀゚)
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