映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

邦画『シャッフル』 振り回し過ぎ注意!

戸辺コウヘイのもとに、「拘束期間1日だけの簡単なモニター調査で、報酬は200万円。」という案内状が届いた。
記憶を失くしていて自分が何者かも分からない戸辺は、手掛かりを探すためモニターに参加することに。


会場には同じように集められた男性が3人。
担当者から出される奇妙な課題に戸惑いつつ指示に従う戸辺達だが、何か違和感。
このモニター調査の本当の目的とは…。



楽天リンク


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



出演者が賀来賢人さん、ムロツヨシさん、市川猿之助さん(公開当時は市川亀治郎さん)など、面白いキャスティングだなと思って目に止まりました。


ただ出だしからかなりクセが強い作品ですね。
場面がコロコロ変わりながら物語が進んでいくので、始めは状況を飲み込むのが大変。
というか、どの視点が主軸なのかも混乱してきます。


終始「コントか!」という雰囲気なので、良く言えば勢いがあって、悪く言えばわざとらしい演技なんですよね。
またセリフの端々に、妙に引っかかる言葉があるんです。
とにかく何が起きているのかが把握できないので、流れに身を任せる感じで見てました。
モヤモヤに耐えられない人は途中で脱落しちゃうかも(>_<)



でもこの違和感にも意味がありました。
演出として視点が変わっていたのではなくて、本当に立場が変わってたんです(笑)
同じモニター会場にいる人同士でも、誰の目線で捉えるかで状況が違うんです。
この計画を立てた主犯は結局誰なのか。
騙しているのは?騙されているのは?
担当者から出される課題が進むごとに、疑いがあっちへこっちへ振り回されます。



タイトルが『シャッフル』というように、頭を混乱させるのがこの作品の醍醐味なんだと思いますが、それが分かってくる頃にはヘトヘトですorz
物語がジェットコースターみたいに二転三転して、楽しいけど乗り物酔いした並に疲れる(笑)
でも体力さえ続けば、伏線探しに繰り返し見るのは面白いと思いますね。


全体的に派手というか、話がぶっ飛んでてチャレンジしてる感じが劇団の舞台を見てるみたいだなぁと思っていたら、「スパイスガーデン」という劇団が企画した舞台を映画化したものだそうです。
どうりで(゚∀゚)

テレビドラマ、映画、舞台ってそれぞれに合わせたテンションでないと不自然になるのが不思議ですよね。
でもそうなると、この場面転換を舞台でどう表現していたのか気になるなぁ。



どんでん返しが好きな人、この映画は最初から最後までどんでん返しですよ(笑)



Amazonリンク