洋画『エージェント・ウルトラ』 スプーン1本あれば良い
過去の記憶をなくしているマイクは、恋人に支えられながら日々を過ごしていた。
しかしある日、アルバイト先で店番をしていたマイクに突然暴漢が襲ってきた。
その瞬間、眠っていた能力が覚醒。
何故襲われたのかも分からないまま、反射的に暴漢を返り討ちにしてまう。
実はマイクは、CIAが高度な戦闘能力をプログラムした最強エージェントだった。
自分の力に怯えるマイクだが、“失敗作”の抹消に動くCIAから命を狙われる身に…。
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「最終兵器彼女」みたいな設定かと思いましたが、「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」の方が近いですね。
犯罪歴のある若者から選ばれた者が極秘実験のサンプルとして使われ、マイクもその一人だったんです。
しかし何らかの理由でエージェントとして覚醒しなかったマイクは、一切の記憶を失った状態で、戦いとは無縁の暮らしをしています。
物語としては正直先が読めるので、どんでん返しだったりサプライズ的な展開はあまり無いと思います。
伏線が分かりやすいから意外性がないんですよね。
でもそれでもこの作品が面白いと思った点として、マイクは丸腰で襲われて戦っていること。
最初に襲われた時も、手に持っていたのは今食べようとしていたカップ麺とスプーン。
たったその2つだけで、無駄な動き一つせず、男2人を鮮やかに倒しちゃうんですよ。
マイクにとっては、そこにある物全てが武器になるんです。
この咄嗟の機転、判断が格好良くてスカッと爽快(゚∀゚)
となると、丸腰と言ったら語弊がありますね(笑)
覚醒前のマイクはめちゃくちゃ気が弱い性格で、言ってしまえば野比のび太。
そんな彼が、本人は何故こんなことができるのか分からずやっているところも、強さとのギャップがあって惹き込まれます。
へたれな雰囲気から戦闘モードに入る時の目つきの変化、主演のジェシー・アイゼンバーグがなかなか目の保養になりました。
のび太も射的になると別人になるから、そんなところも似てるのかな(;´∀`)
ぶっちゃけ超オススメって映画ではないけれど、個人的には楽しめる作品でした。
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