映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

アニメ『少年マイロの火星冒険記』 ワンオペ育児の行く末

口うるさいママに嫌気がさし、つい「ママなんかいなければ、どんなに良いか」と口走ってしまったマイロ。
ベッドの中で言い過ぎたことを後悔し、謝ろうと部屋へ向かうと、ママは宇宙人に連れ去られるところだった!

ママを追いかけ宇宙船に忍び込むと、たどり着いた場所は火星。

火星人がママを攫った理由は何なのか。

「まだママに愛してると言ってない」
マイロはママへの思いを胸に、要塞へ侵入する。


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ビックリしたんですが、こちら史上最も大きな損失を出した映画作品なんだそうです。
普通に面白かったので、いかにヒット作を生むのが難しいことなのかと思い知りました。


火星人のビジュアルに最初はギョッとしましたが、ものすごーく表情豊かなんですよ。
見ているうちに段々可愛く思えてきちゃって、LINEスタンプ欲しくなりました(笑)
モーションキャプチャを使用して撮影されているそうで、キャラクターの仕草が本当に生き生きしてます。



ストーリーの展開としては、正直言うとよくある感じ。
火星人しかいないはずなのに何故か住み着いている地球人がいたり(しかも何故か小太りの中年男)、火星人の中に地球オタクで友好的な人がいたり。
親子の再会、助け合いからのお涙頂戴があったり。
わかりやすくて良いです。

でもこういう映画って何となく先の察しがついていても、「わかってた、こうなるの想像ついてた、でも泣けちゃう。」となるんですよね。
きっと私以外にもいるはず。



しかし火星人の目的が、私達にもとても身近な問題なんですよ。
極端な描かれ方はしてますが、育児に関心がない男性を憎み、そこから女尊男卑に発展し、女性だけで統率された世界になっている。

それがもう更にひねくれちゃって、「子育てなんて効率悪いから、ロボットに任せよう」「子育てロボットのプログラムを作るのに、地球からママのサンプル連れてこよう」ってことなんです。



そして何故か火星に住み着いていた中年男グリブルは、悲しい悲しい過去を持ってます。
お調子者だし、惚れっぽいし、大事な時にヘマするし。
でもこの男に涙腺を破壊されました。
罪な男です。


グリブルの為にもう一回見ようかな(笑)





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