映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

洋画『マイ・インターン』70歳、就職したら彼女できました。

ロマンスグレーと朗らかな笑顔が魅力的な紳士ベン、70歳。
40年勤め上げた会社を定年退職。
妻に先立たれ、悠々自適な生活を始めようとサークル活動や旅行、思いつく限りのことをトライ。
しかし家に帰れば自分一人。社会から切り離されたような喪失感。根っからの仕事人間のベンは、何かしていないと落ち着かない。


そんな時、街のスーパーに貼られていたシニアインターンの募集チラシに目が止まる。
応募方法は自己PR動画をYouTubeにアップすること。
これにビビビッと来たベン。
未知の世界に飛び込み、新たな挑戦を始める。



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最初にサムネイルを見た時、きっと若者とシニア世代の付き合い方や、仕事への取り組み方の違いを描く作品なんだろうと思ったんですよ。
ジェネレーションギャップの衝突の物語だったら気が重いなぁと思いつつ、でもアン・ハサウェイの可愛さとロバート・デニーロの渋さに惹かれて見ることに。
そうしたら予想してたのと全っ然違う!!
短期間で事業拡大をしたため混乱状態になっている会社を、皆の頼りになるおじさんベンが見事にまとめていくんです。


現実の高齢者の中には老害だとか煙たがられてしまう人もいますが、この映画では“年の功”が物凄く綺麗に描かれてます。
長く会社勤めをしてきた経験から得た確かな勘、体に染み付いた土地勘、そして余裕。
若者だけで切り盛りしている新しい事業に飛び込んでも、広い視野を持って会社に馴染んでいきます。
パソコンの使い方やFacebookの登録方法など、分からないことがあったら同僚に教わってしっかり習得。
若い友達もできるし、彼女もできちゃう(゚∀゚)


そしてメインテーマは70歳のインターンですが、女性の起業や妻を支える主夫、正当な評価が得られない部下など、現代的な悩みがてんこ盛り。
でも決して暗くなり過ぎず、ベンの包容力に助けられて問題と向き合っていきます。
最近の70代はまだまだ若いとか言いますけど、ベンは本当に元気いっぱいなんですよ。
ひたむきに忠実に仕事に取り組むベンの姿に、元気をもらえる映画です。



あともう一つ。これは謎なんですが、唐突に「サヨナラ」と日本語で挨拶をするシーンがあるんです。しかも2回も。
それまで特に日本に触れるエピソードはなかったので、急にどうした!?となりました(笑)
字幕版で見たので、字幕に訳されていないセリフの部分で何かあったのかなぁ。
こういう時「くー私も英語できたらなー!」と地団駄ふみます。
このシーンの意味、わかったら教えてくだされm(_ _)m



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