映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

洋画『パパが遺した物語』 パパが繋いだ物語

小説家のジェイクは家族を乗せたドライブ中に事故を起こし、娘ケイティは無事だったが、妻は帰らぬ人に。
ジェイクも重い後遺症を負った。
親戚からは「その体で、しかも小説家という仕事で子育ては無理だ」と、ケイティを養子に寄越すよう圧力をかけられる。
愛娘との生活を守るため、発作に苦しみながら働くジェイク。


死に物狂いで書いた小説を発表し、二人はやっと平穏な日々を手に入れたかと思われた。
ところがジェイクはバスルームで発作を起こし、転倒した際に頭を打って…。
ケイティは心に深い傷を負い、大人になった。



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ポテトチップ。
ジェイクはケイティのことを、ポテトチップと呼びます。
「自分の子どもをポテチ扱いかよ!」と思う人もいるかもしれないけど、本当に大好きだよという気持ちが込められた愛称なんですよ。
私はこれがすごく可愛らしいやりとりでいいなぁと思うんです。
父娘の時間に大切な思い出の曲があって、それが「Close to you」。
この曲は大人のロマンチックな曲だと思っていましたが、親子愛に溢れたシーンにピッタリで印象が変わりました。
ジェイク役ラッセル・クロウのまるで絵本を読み聞かせるような温かい歌声と、その愛情をしっかり受け止めるケイティ役カイリー・ロジャーズの天使のような歌声が染みます。

宝物のような時間が失われて、大人になったケイティは自暴自棄に男性と関係を持ったり、不安定な生活をするようになってしまう…。
誰かに見ていてほしい。誰かと繋がることで、見失った自分を、愛をみつけられる。そんな気持ちだったのかなぁ。
こんなの天国でパパが泣いてるぞ!


見ているととにかくパパが不憫で、可哀想に思えてならない。
妻を失い娘も奪われそうになって、めっちゃ頑張ったのに死んじゃうし。
そもそも親戚からの圧力が無ければ、発作だってもっと軽かったかもしれないし。
親戚もお金持ちの家だからいやらしいのよね。
ん~でも最初の交通事故を起こした原因が、ママが結婚前のパパの浮気を思い出して(?)夫婦喧嘩になって前見てなかった、というのは減点ですわな。
でもそれでも二人は結婚した訳ですし、昔々の浮気の代償としては重過ぎやしませんか(´Д`;)
私は外国のこういうモジャっとした雰囲気のパパが何とも好きだから同情しちゃう。
いやいや浮気はダメ絶対ですけどね!!


パパが必死で書いた小説は、愛情そのものだったんです。
その愛情がキーとなって、大人になったケイティを救うことになったので、パパは天国で報われたのかなと思ってます。


とにかくポテトチップと呼び掛けるシーンが泣けた(T_T)




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