洋画『ALONE アローン』 一歩踏み出す勇気
f任務を失敗した兵士のマイクとトミーは、敵からの攻撃を逃れるため近くの村を目指して進んでいると、3千万もの地雷が埋まる地帯へ迷い込んでしまった。
何時間も砂漠を歩いた疲労、暑さ、脱水で判断力が落ちていたトミーは、マイクの制止を聞かずに地雷原へ踏み込み、目の前で被爆し両足を失った。
そしてマイク自身も地雷に足を乗せてしまう。
一歩たりとも身動きが取れなくなり、助けに駆け寄ることもできず、マイクは自害するトミーを見送ることしかできなかった。
無線で援軍を求めるも、救助が来るのは52時間後。
絶体絶命の状況で、マイクの選択は…。
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過去のトラウマや先が見えない不安、様々な理由で行動を起こせないことってあると思います。
まるで地面に足が貼り付いてしまったかのように、たった一歩が踏み出せない。
この映画はその一歩の重さを地雷で表現しています。
描かれるのは悲惨な戦地じゃなかった。自分との戦い。
主人公は地雷を踏んだ足を動かせないので、砂嵐に巻き込まれたり、夜には獣の群れに襲われたりしますが、片足を砂に貼り付けたまま乗り越えるんです。
たった直径1mで2時間弱の物語が繰り広げられるって、未だかつてありましたでしょうか(゚ロ゚ )
でも何があっても対処できるところが、さすが訓練を積んだ兵士さんだなと敬服しました。
マイクが孤独な戦いをしていると、第一村人が現れます。
それもちょっと…いや、かなり変な人。
地雷を踏んだから動けないと言っているのに、伝わってるんだか伝わってないんだか、「Mike is Michael、そんな所にいないで家へ帰ればいいじゃない」てな感じで茶化してくるんです。
「Mike is Michael」言いたくなるこれ( ̄▽ ̄)
死ぬか生きるかの瀬戸際でおふざけに付き合っていられないマイクですが、実はこの第一村人はとっても良い人でした。
帰りたいなら帰れば良いんです。
動けないのは地雷のせいじゃない、恐さや弱さなんです。
初歩的なことかもしれませんが、地雷って踏んだ瞬間に爆発するものなんだと思ってました。
踏んで離すと起爆するんですね。
この仕組みも、“思いとどまる”心とリンクしているなと感じました。
私も神経質で心配性の極みなので、マイクの気持ちは痛いほど伝わってきます。
でもいざ足を前に出してみたら、どうってことなかったって場合も中にはありますよね。
むしろ、何でもっと早く行動しなかったんだろうって後悔したりとか。
でも私はその悩んだ時間は、決断する為に必要な時間だったんだと思ってます。
マイクの戦いと比べてしまったら自分の悩みなんて何とちっぽけなことかと情けなくなりますが、他人と比べても仕方ありませんからね。
本当に気が滅入ってる人には辛いかもしれないので、明日明後日ぐらいに頑張らなきゃいけなくて勇気が欲しい人におすすめ。
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