映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

洋画『靴職人と魔法のミシン』 一つの靴から人生が変わる

主人公は靴職人のマックス・シムキン。
靴の修理中にミシンが故障してしまい、仕方なく物置に眠っていた先祖伝来の足踏みミシンを使うことに。
ところが仕上がった靴を試し履きすると、マックスは靴の持ち主に変身してしまった。

その日から他人になりすまして未知の人生を味わう刺激に嵌った彼だったが、次第にそれはエスカレートし、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう。




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ミシンの音ってリズミカルで心地良いですよね~。
オープニングでかかる曲とミシンのカタカタ音のテンポが合っていて、聞いていて楽しかったです。


このマックスという男は何とも捉え所のない人で、毎日楽しみもなくぼんやりしているし、腕は確かなはずなのに「ここは父親の店だから」とお店にも無関心。
その父親ってのも、とうの昔に疾走して今はどこで何をしているのかも分からないんですけどね。


そんな日常に突然他人に変身する力を手に入れれば、まるで水を得た魚。
最初はちょっとした興味本位だったのが、無銭飲食や盗み、女遊びにまで手を出してしまいます。
と言っても元のマックスが冴えない性格なので、ポンコツ具合はそのままなんですが(;´∀`)




だけどこんなことを繰り返している内に、ギャングや不動産業界の問題に足を突っ込んでしまうんです。(靴だけに)
コメディタッチでドタバタ描かれているけど、相手は殺しも厭わないヤバい人達。
マックスののほほんとした日常からは想像もできない状況に陥ってしまいます。


ただ普段は眠たそうにしているマックスだけど、いざと言う時に機転が利くんですよね。
一体どこにそんな能力があったのか、ギャップが面白い(笑)
でもきっとこっちの方が本来のマックスなのかと思うと、彼にとって父親がいなくなってからの日々はぽっかり穴が空いたような感じなんだろうなと、切なさも感じました。





映画の舞台は現代ですが、始まりは昔々のおとぎ話みたいな世界観だったんですよ。
それが伏線となりラストシーンに繋がって来るんですけど、もう少し深く関わってきても良かったんじゃないかしら。

本編では語られない時間軸を匂わせられると、そっちの方が気になっちゃうんですよねぇ。


私的にはファンタジーパートの物語をもっと見てみたかったなぁ。




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