洋画『TIME』 時は金なり
遺伝子操作により、25歳より老いることのなくなった未来。
人類は永遠の命を手にしたが、それに伴い人口過多が問題に。
そこで政府は時間を通貨とし、人々は持ち時間を使い果たすと生命活動が停止されることになった。
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“永遠の命”を題材にした物語は珍しくはないじゃないですか。
そしてその大半が永遠の時を持て余したり、長生きしても生き甲斐を見失って虚無感に襲われたり。
この映画も似たような側面があるんですが、でもちょっと他とは違うと思ったのが、その寿命がお金として扱われていること。
この世界の時間はお金の役割をしていて、時間とはつまり寿命のことなんです。
働いて得るお給料も、家賃や光熱費だったり、コーヒー1杯買うのも全て時間≒寿命でやりとりしています。
体が老いて死ぬことがなくなったので、持っている時間がなくなったら強制的に死亡する仕組みになってるんですね。
永遠のようで、有限なんです。
でもつまりこれって時間と言うよりは、結局お金の巡り方のお話なんですよねぇ。
今日1日も生きられるか分からないギリギリの生活をしているスラム出身の主人公が、この社会に不信感を抱き、時間を持て余してカジノ三昧の富裕層をギャフンと言わせに行くんです。
んー、私的には腑に落ちない終わり方だったなぁ。
貧困層を虫けらのように思ってるお金持ち達は許せないけど、だからって主人公のやり方にも賛同できない。
というか解決にならないどころか、きっともっと生活は苦しくなりそうだと先が思いやられました。
殴り込んでも格差社会は無くならないので、仕組みから変えなければ解決にならんというやつです。
難しいことは分からないけどね(゚∀。)
主人公達はとってもイキイキしていたけど、こちらとしては「世の中、丸く収まることばかりではないんだなぁ」と何とも言えない気持ちになりました。
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