洋画『ヒューゴの不思議な発明』 第84回アカデミー賞11部門で同年最多ノミネート作品
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あらすじ箇条書き↓
- 孤児のヒューゴは、父親が生前拾ってきた機械人形を修理する
- 直ったけど動かすのに鍵が必要だった
- その鍵をイザベルって女の子が何故か持ってた
- 人形を動かしたら、思いがけないものを描き始めてびっくり!
- 2人は人形の謎を追う
という流れ。
私が今までに見てきた映画は、目的が一つでストーリーが分かりやすいものが多かったんだなぁと思いました。
なんでかって、この映画は途中で若干目的が脱線していくんですよ。
謎が謎を呼ぶというか、冒険ミステリーなので深みにハマっていくのは面白いんですけど、時々「あれ?今何しようとしてこうなったっけ?」ってなりました(笑)
人形が描くのは、ヒューゴが父親と初めて見た映画のワンシーンだったんです。
残念ながらヒューゴ父は人形が直る前に死んでしまいますが、ヒューゴにこの絵を見せる為に持って帰ってきたのかと思うと切ない。
ただその絵は、最後にイザベル父のサインが添えられるんですよ。
てっきり人形を直したらヒューゴ父のエピソードが語られると思っていたら、解き明かされるのはイザベル父の過去という。
確かにヒューゴ父は、人形を拾ってきただけでしたもんね。
ヒューゴ父の死は物語の導入でしかなかった\(^o^)/
この物語の最大の謎は、イザベル父の正体。
実は実在する人物の史実をなぞったお話になっているんです。
※下の方にネタバレを含む感想を少しだけ書こうと思います。
全体のストーリー展開には少々迷子になりかけましたけど、歴史を学べたという点ではとても興味深い内容でしたね。
印象的だったのは時計台の中を走り抜けるシーン。
ワンカメ撮影で行くもんだからナチュラルに主人公と同じ目線で見ちゃってましたが、後から「待って、どんだけ大きなセットなんだ!?」と気づいて驚きました(゚д゚)
そしてサムネイルなんですけど、実は大時計の針にぶら下がってる姿が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクに重なって見えたんで映画を見ることにしたんです。(不純な理由)
だけど特にそれとは関係なかったのかなぁ(^o^;
一番好きな映画が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なので、勝手に似てるなぁと思いながら楽しんでました(笑)
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~ネタバレ含む感想~
イザベルの父はジョルジュ・メリエスだったんですが、この映画は公式で事前にジョルジュ・メリエスについて語られることが明かされていたんですよね?
映画好きの人や詳しい人だとジョルジュ・メリエスがどんな人物か知っている人も多いと思うので、そういう人にとっては先が読めすぎてミステリーでも何でもなくなっちゃうのでは…と疑問が湧きました。
分かってた人は、どんな風に映像化されるかを楽しみに見てたのかなぁ。
でもならばもっと、ヒューゴ父の死の真相や、訳アリそうな登場をする鉄道公安官さんのエピソードを掘り下げてもらえたら、伏線として成立したんじゃないのかなと思いました。
ヒューゴはあんなに父親の幻影を追っていたのにあっさりジョルジュに夢中だし、お花屋さんのお姉さんは公安官さんの何に惹かれたのかもハッキリしなかったような気がします。
見た人に考察の余地を残したってことなんですかね(´・∀・`)