映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

洋画『カミーユ、恋はふたたび』 泥酔したアラフォーがタイムスリップしてJKに!?

カミーユ40代、売れない女優、25年連れ添った夫には不倫されて捨てられそう。
そんなメンタル崖っぷちで行った大晦日のパーティーで、カミーユは泥酔し、気を失ってしまった。

意識が朦朧としながらも目を覚ますと、そこは病院のベッド。
そして迎えに来たのは、とうに亡くなったはずの両親。
なんとカミーユは、自分が15歳の高校時代にタイムスリップしていたのだった。



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この映画の面白い所は、40代の容姿のまま15歳の時の自分にタイムスリップしていること。
この姿に見えているのは私達だけで、彼女の周りの人達には当時の姿に見えているんですけどね。
お酒とタバコに依存してボロボロだったカミーユが、そのまま1985年のティーンエイジャー達に混ざっているのは何とも言えない光景( ̄▽ ̄)
だけど、ぶっちゃけアリだと思ったのは私だけかしら(笑)


と言うかそれよりも何よりも、学校の風紀の悪さの方が衝撃ですよ。
カミーユだけじゃなくて周りの女の子達もタバコを持っているし、かなり奔放に羽目を外すし、彼女らの素行の悪さは私には刺激が強すぎました(^_^;)




過去に戻ったカミーユは未来の夫エリックに出会いますが、捨てられるのが分かっているからどうにか距離を置こうとします。
でもそれでも運命には抗えない。
どうしても惹かれ合ってしまうんですなぁ。


この様子を見ていると、飲んだくれて本心が見えなかったカミーユだけど、25年後もエリックへの気持ちが変わってなかったんだと感じてちょっぴり切なくなりました。



ただ一つ理解が追いつかなかったのは、エリックといい感じになったところで、何故か物理学の先生にも迫ったこと。
物理の先生ならタイムスリップのことを話しても信じて協力してくれそうな気がするけど、そういう迫り方じゃないんですよ。お盛んなんですよ。どうしてこうなった(笑)

せっかくもう一度やり直せるチャンスが来たというのに、なぜ未来が良くなるように行動しなかったんだろうなぁ。
生徒からの誘惑に負けちゃう先生もどうかと思うけど💧



タイムトラベル系の物語って過去を書き換えて未来を改変しようとするお話が多い気がしますが、この映画はそうじゃないんですよね。
もう一度“あの頃”に戻ったことで、忘れかけていた気持ちであったり大切なものを、再確認していく時間なんです。

だからカミーユには、そもそも未来を変えようという気はなかったのかも。


タイムトラベルが大好物な私ですが、この映画は色々な意味で斬新だなと感じる物語でした。




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