洋画『ヴィクター・フランケンシュタイン』 失われた命を取り戻す
王立医科大学の学生ヴィクター・フランケンシュタインは、あるサーカス団で見世物にされている“せむし男”と出会う。
ヴィクターは彼が勤勉で人体の知識に富んだ男であることを知り、サーカス団からの脱走を幇助。
留守中のルームメイトであるイゴール・ストラウスマンと名乗るよう命じ、助手として迎え入れる。
そして二人は、無から命を創造する研究を始めるのだった。
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フランケンシュタインの物語を見るのが初めてだった私。
こんなに愛や友情や命の尊さを描いた物語だったなんて…。
フランケンシュタインを題材にした派生作品って沢山あって、この映画も原作からは大きく改変された物のようですが、初見の私には分かり易くて良かったです。
※ちなみに怪物の方をフランケンシュタインと呼称されるけど、本来は怪物を作った人の方の名前でございますよ。(周知とは思うけど)
『ヴィクター・フランケンシュタイン』てタイトルですが、イゴールの目線の方が主体。
サーカス団に飼われていた自分を外に出してくれたヴィクターを恩人として慕い、彼の研究の力になろうとします。
でもやっぱり科学で人間を作り出そうなんて倫理に反するし、作ってるモノだって人間じゃなくて怪物だよ!と葛藤するイゴール。
何しろぶっ飛んじゃってるヴィクターが怖いし。
恩があって反論できずにいたイゴールだけど、ヴィクターのことを恩人<<<友人と想い改めて命懸けで研究を止めに行きます。
私的にはターピン警部補が、人として在って欲しい姿だなと感じましたね。
映画やドラマだとよく無能警察コレクションが登場するけど、このターピン警部補は洞察力が高くて、道徳心にも共感できました。
だからこそ結末が理不尽なようにも思うけど、信念を貫いたことで最愛の奥さんに会えるって解釈で良いのかな。
そしてサーカス団で一緒だったローレライ。
こんな心の清らかな人に、私もなりたい。(切実)
“せむし男”と呼ばれてサーカス団では「お前サッカーボールな!」扱いされてたイゴールを、ローレライは「私は始めからあなたの美しさを知っていたわ」と愛してくれるんですよ。
清らかなのに加えて、とっても勇敢ですよね。
深い愛情を持つ女性って強くて素敵です。
そういえばヴィクターは「神の作った人間は弱くて脆い」と言っていたけど、どんなに吹き飛ばされてタコ殴りにされてもピンピンしているヴィクターはめちゃくちゃ頑丈だと思ったよ(笑)
激しい電撃や稲妻のシーンがあるので、見る時は画面や部屋の明るさにお気をつけて~
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