映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

短編『サムライエッグ』 (『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』より)

スタジオポノック制作の、3つの短編で構成される作品『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』
どれも独特な視線で描かれた物語でしたが、その中で『サムライエッグ』は気付かされることが多かったです。



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アレルギー検査って実際に食べてみて確認する方法もあるんですね。
微量を口にしただけで死に至る場合もあると聞いていたので、食べるなんて以ての外だと思っていました。

でも病室ですぐ処置できるように構えている状態で行うとしても、どれだけ食べたらどんな症状が出るか調べるって怖い検査ですよね。


このテーマは私も家族も食物アレルギーがなく、たまたま知り合いにもいなかったので、今までの私には縁遠い事柄でした。


物語の中でハッとしたのが、お祭りの中で人混みに揉まれているシーン。
すれ違った人が持っていたタコ焼きのマヨネーズが口元に触れて、アナフィラキシーショックを起こしてしまう。

私の考えが至らないのも問題ですが、こういったトラブルが起こるなんて想像したことがなかったです。


まずは人に持ち物をぶつけてしまうこと自体を気をつけなければいけないけど、だけどあれだけの人混みだったら誰がやっちゃうか分からない状況ですよ。

当事者はいつだって細心の注意を払って生活しているでしょうけど、本人の注意だけでは避けられない事故もあるのかと学びました。



そして卵入りのアイスを食べてしまうシーン。

冷蔵庫の中は仕切りを付けてシュンが食べられるものを分けてあるんですが、シュンはその中からちゃんと“いつものアイス”を取り出して食べてるんです。
それなのに卵が使用されていたんですよ。
つまりこれは、いつからか原材料が変わっていたということなんですかね?

目立つようにアレルギー表示がされている商品も多いと思いますけど、前まで入ってなかったなら平気だと思っちゃいますよね(;´Д`)

そういう場合もあるのかと、アレルギーを持つ人の苦労を垣間見ました。



でもこの出来事にもシュンはとても前向きで、食に対して恐怖ではなく勇気を持てるところが逞しい。

もちろんアレルギーの重さや向き合い方は人それぞれで、アレルギーを持つ人がみんなシュンのようなケースだとは思いませんが、アレルギーとは無縁だと思っていた私にとっては考えを改められるキッカケになりました。



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