映画いろいろ。

映画の感想文。何となく目に止まった作品を、何となく観始めるのが好き。

洋画『40男のバージンロード』 大人になってからの友達作り

恋愛至上主義で、恋人のゾーイに尽くしてきたピーター。
しかしプロポーズをした後、自分には結婚式でベストマン(介添人)を頼める友人がいないことに気付く。


ゾーイが友達から「同性の友達がいない男は“濡れ落ち葉”になる」と忠告されているのを聞いてしまい、ピーターは慌てて友達探しを始める。




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私も誰とでも仲良くなれるタイプではないので、ピーターの気持ちに凄く共感できました。

女性陣の濡れ落ち葉発言には「仲良しカップルなんだから良いじゃないか!」と言いたくなってしまいますが、でも人間関係に問題を抱えているのかもと心配されてしまうのも仕方ないのかな。
それにこの言葉をきっかけに友達探しをできたことは、結果的にとてもプラスになったんだろうなぁと思います。



ピーターは自信のなさから、人に対してかなり遠慮しい。
自分の素を出すのも得意でなくて、もはや素の自分て何だ?という人だったんですよ。


そこへ仕事の関係で出会ったシドニー
シドニーはめちゃめちゃ天真爛漫で楽天家。

ガチガチだったピーターを自分の殻から解放させます。
シドニーと一緒にいると、たちまち笑顔が増えていくんですよ。

こういう出会いって本当に宝だとしみじみ。



けれど出会ったばかりのピーターとシドニーの関係は本当に友達なのか、上辺だけの付き合いなのか、それとも“依存”なのか。
もしくは騙されているのかも…。

きれいに男の友情が描かれるストーリーのようで、でも平坦なものではないんですよね。



あとピーターに友達がいなかったのは、ピーターに原因があるというよりは、たまたま周りに気の合う人がいなかったんじゃないかとも感じました。
友達候補として登場した人達は極端な人が多くて、ちゃんと自分と波長が合う人となら親しくなれていましたし。


「友達がいないなんて普通じゃない、いないなら作れ」という風潮があるなら、そんなの個人のペースで良いじゃない?と思いますしね。


お下品で汚いシーンも多くてどんな物語になるかと思いましたが、登場人物それぞれの立場があって奥が深い映画だと感じました。



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